あまおち顔アイコン_小.jpg アナログゲームはまだまだその普及こそが至上命題の業界だ。
 改めて言うほどでもないが、ボードゲーム・カードゲームそしてTRPGは、そのプレイ人口が少なく、認知度も低く、それが原因での弊害も少なくない。
 例えばゲームを買う場所やプレイする場所がない、趣味として公表しづらい、何より一人で出来ないのがアナログゲームなのに一緒にプレイしてくれる人がいない、などなど。
 だから今も昔もアナログゲーム業界は、その普及とプレイ人口の増加が至上命題である。
 
 その中においてひとつ、ちょっとひらめいたことがあるので、提案してみようと思う。
 それは学校に「TRPG部」を作ろうという提案だ。
 
 オレ自身にはそんな経験はないのだが、オレのまわりには何人か学生時代にTRPG部があったとか、TRPG部ではなかったけど漫研でTRPGをやっていたとか、そういうヤツがいる。
 ハッキリ言って、学生時代はほぼ自分だけがTRPGを知っていただけの孤立無援だったオレにとっては、なんともうらやましい環境だと思うのだが、しかしそれこそがヒントだと思うのだ。
 すなわち、学校という場でTRPG部を作ることによって、そこでTRPGとかカードゲームとかを知って貰えれば、部員はその後の人生においてもそれを趣味にして生きていくことになるのだから、これは大変大きなプレイ人口の増加に繋がるのではないのだろうかと。
 
 これは社会人サークルをつくるのとわけがちがう。
 何しろ(部員が一定数居続けることか条件になるんだろうが)学校が存続する以上は、常に「新規プレイヤー」を作り出す窓口になるからだ。
 社会人サークルなら新規会員の加入というのは、まずメンバーをどこから連れてくるのかという大きな命題が、それこそ「どうやってプレイ人口を増やすのか」と同じ命題が待ち受けるわけなのだが、学校であれば新入生という常に新規プレイヤーとなる可能性のある人間が学校に入ってくるのだ。
 これは大きい。
 そもそもスポーツにしろ文化にしろ、学生時代の部活動の経験がキッカケとなって、それが一生涯の趣味になっているというのはごくごく一般的な出来事なのだから、ここを利用しない手はないのだ。
 全国の多くの学校にTRPG部ができれば、いまでは考えられないようなアナログゲーム業界の規模になること間違いないだろう。
 
 ではどうやって学校にTRPG部を作るのか。
 ここでひとつ提案なのである。
 プロと出版業界の皆さん、中学高校でTRPG部を作るための支援をして貰えませんか?
 
 具体的には
 
1.学校・教員への説得
2.ゲームの部活動特別割引の制度創設

 
 この2つがサポートの大きな柱となるのではないかと考えている。
 多分、自分が学生だったと考えたら、まずそもそもとしてクラブを0から作るということ自体が大きなハードルになると思し、さらに大きな関門が、「TRPGというものを教員に説明すること」である。
 理由は言わずもがな、これがとてつもなく難関だ。
 ただでさえクラブ新設なんて大それたことをしようとするのに、教員に「TRPGってなんだ?」と怖い顔で言われたら、なけなしの勇気も消えてしまうというものだ。
 
 だからここでプロの登場である。
 ここで電話なり実際に学校に来て貰うなりして、「私この本の執筆をしています○○です。TRPGは素晴らしい。人生にとって大きな潤いになること間違いなし。むしろ知らない方が人生損してる。TRPGサイコー!」と言って貰えれば、本物の作家オーラに気圧されて即刻クラブ新設の許可ハンコを担当教員が押してしまうこと間違いないだろう
 さらにたたみかけるように、「私○○出版社の○○です。さすが先生。では特別にこのゲーム、○○円でお譲りします。これは子供達の輝かしい未来のためですから。私たちも社会貢献と思ってこの事業をやっています」なんて言って貰えれば、予算削減という本音と社会貢献という建前に弱い社会人のハートをガッチリとキャッチできるはずだろう
 
 もちろんこれは投資である。
 子供達が今後社会人になって自分でお金を稼げるようになった時、そのお金をアナログゲームにつぎ込んで貰えれば、プロだって出版社の人だって利益が出るわけだし、それが今よりもプレイ人口が多くなっていれば、使った金額よりも多くのリターンが期待できるというものだ。
 
 どうでしょうか、プロの皆さん!
 
 まぁプロではない素人の発想なので、実際これが可能かどうかはともかく、ただ少なくとも、クラブを作ることはプレイ人口を増加させるかなり有効な手段だというのは間違いないと思っている。
 だからそれを大人が積極的に支援するのはアリなんじゃないかなと思った次第なのである。
 
 どうだろうか、これを見ているであろうSNEや冒険企画局やFEARの先生方、サイトに「学生のTRPG部設立の支援します」と載せてみませんか!